
プレイ人数 1〜4人
プレイ時間 60〜90分
対象年齢 13歳以上
デザイナー エリック・ラング
目次
ブラッドレイジの遊び方
ブラッドレイジってどんなゲーム?
各プレイヤーは神話時代のバイキングの族長です。
自分の氏族を率いて終焉「ラグナロク」を迎える世界で「名誉ある死」を果たすことが目的です。
神から与えられる試練を果たし、略奪を行い、他の氏族と戦いを繰り広げます。
このゲームの面白いところは戦いに負けて一族がヴァルハラに送られても、名誉の死を与えられ魂は解放されるところです。
それによる勝利もありますので、プレイヤーによって様々な戦略が繰り広げられるのです。
そしてもう一つの魅力が緻密なフィギュアです。
ライジングサンのデザイナーさんですと聞けば、ああなるほど…と頷く人も多いはず。
触っているだけで楽しいゲームです!
遊ぶための準備
- 各プレイヤーは自分の氏族を選んで、対応する氏族シート・族長コマ・戦士コマ8個・船舶コマ・同じ色の台座・名誉マーカー・氏族マーカー4個を受け取ります
- 氏族シートの各パラメーターに氏族マーカーを置きます。激情値6、戦勝名誉値3、指揮値4でスタートします
- ゲーム盤の横にヴァルハラシートと時代表記録シートを設置します
- 略奪マーカーの中から緑枠のものを1個取り出し、報酬面を表にユグドラシルの四角いマスに置きます
- 残りの黒枠略奪マーカーをよく混ぜて、残り8エリアに伏せたまま置きます。その後めくって「報酬」面を表にします
- ラグナロクマーカーをよく混ぜて、時代記録シートに1個ずつ配置します。その後表をめくり、各時代に破滅するエリアを決定します
- 破滅マーカーを時代Ⅰに配置されているラグナロクマーカーが示すエリアに配置します
- プレイ人数に合わせてゲーム前に破滅しているエリアを決定します。余っているラグナロクマーカーから選びます。4人プレイだと1エリア、3人は2エリア、2人は3エリアです
- カードからプレイ人数に合わせて、カードを取り除きます。カードの左側に書いてあるアイコンを参考にします
- その後各グループのカードをシャッフルし、時代記録シートの天恵マスに設置します
- 物語マーカーを時代Ⅰの山札の上に置きます
ゲームの流れ
ブラッドレイジは3つの時代を戦い抜きます。各時代は6つのフェイズに分かれています。
- 天恵フェイズ
- アクションフェイズ
- 捨て札フェイズ
- クエストフェイズ
- ラグナロクフェイズ
- ヴァルハラ解放フェイズ
天恵フェイズ
ここでは各プレイヤーがドラフトを行なって、手札を作っていきます。
次の時代を迎えて手札が残っている場合は、一旦横によけて混ざらないようにしてください。
その後時代記録シートの現在の時代のカードをとり、各プレイヤーに8枚ずつ配ります。
各プレイヤーは1枚選び、氏族シートのシンボルの上に伏せて置きます。
その後残りの7枚のカードを隣の人に渡します。
以下繰り返し、手札が6枚になったら終了です。残りの2枚は使用しません。
アクションフェイズ
このゲームのキモのフェイズです。侵攻や略奪が行われ、それに伴い戦闘が発生します。
各プレイヤーは自分の氏族シートにある激情値の数値分だけ行動できます。
親マーカーを持つプレイヤーから時計回りで手番を実行していきます。
アクションを1種類だけ選んで実行し、その行動に必要だった分だけ激情値を減らします。
激情値が0になったプレイヤーは、全てのアクションができなくなります。コスト0の行動も同様です。
アクションは以下の5つです。
侵攻アクション
予備の自分のコマからひとつ選んで配置します。その戦闘値に等しい激情をコストとして消費します。
ただし、ユグドラシルに直接配置することはできません。
船舶コマの場合は、エリア内の村ではなく、どこかのフィヨルドに配置します。
進撃アクション
ゲーム盤上のいずれかのコマを選択して、コストとして激情1を消費します。
そのエリア内にあるコマをいくつ選んでもOKで、それらを別のエリアの村マスに移動させることができます。
各村マスには1コマしか配置することはできません。空いてないと移動はできません。
ただしユグドラシルには村ますがないので、いくつでも移動は可能です。
1回の進撃で、複数のエリアに移動させることはできません。船舶コマは移動できません。
強化アクション
各氏族シートには、カードを配置するためのスロットが8箇所あります。
強化カードを実行すると、手札から戦闘値に等しい激情を消費しながら、対応するスロットに配置することができます。
既に配置されている場合には、そのカードを捨ててから配置することができます。
一度配置した強化カードは、残っている限りずっと効果を発動します。
異なるスロットに同じ効果のカードがある場合、その効果は累積されます。
もし予備の中にカードに対応するコマを持っているなら、侵攻アクションと同じようにゲーム盤上に配置することができます。
しかもコストを消費することもありません。
怪物強化カードを使用したときは、怪物コマに自分の台座にセットして盤上にコストなしでセットすることができます。
取り除かれない限り、その怪物を占有することができます。
怪物コマは各プレイヤーは2個まで保有することができます。
クエストアクション
手札にあるクエストカードを選んで、氏族シートのシンボルの上に伏せて置きます。
既に別のクエストがある場合は重ねて置きます。
この時コストは消費しません。
略奪アクション
略奪を成功させたプレイヤーは報酬として名誉点か、特定のパラメーターの上昇を行うことができます。
略奪アクションを行うには、自分のコマが一つでも配置されているエリアを宣言して、他の全ての氏族を打ち負かさなくてはなりません。
また略奪済みのエリアを選ぶことはできません。
手番プレイヤーが略奪アクションを宣言した時、他のプレイヤーはそれに反応してその戦いに参加することができます。
手番プレイヤーの左隣から順番に、隣接するエリアからひとつコマを選び、略奪対象の空いている村マスに、コストなしで移動させることができます。この行動は激情値0でも可能です。
一度パスしたプレイヤーも再び移動の権利は回ってきます。
村マスが全て埋まるか、全員が立て続けにパスをした時にこの手順は終了します。
もし、この時手番プレイヤー以外にコマがない場合、略奪は成功となります。
戦いが発生した場合、次に手札の使用が1枚可能となります。
全員が伏せて出したら、一斉に表にします。そのカードの戦闘値を加算してください。
カードの効果も適用していき、最終的な戦闘値が決定します。
戦闘値が最も高いプレイヤーが複数いた場合は、全てのプレイヤーが敗北となります。
戦いの勝者は使用したカードを全て捨てて、敗者は全てのカードを手札に戻します。
また、敗者はこの戦いに参加した自分の全てのコマをヴァルハラへと送ります。
手番プレイヤーが勝者の場合、その略奪は成功です。
そのエリアにある略奪マーカーに記載された報酬を得ることができます。
略奪済みとなったマーカーは次の時代まで略奪することはできません。
手番プレイヤー以外が勝者の場合は、誰も報酬を得ることはありません。
最後に戦いの勝者であるプレイヤーは、略奪の成功不成功に関わらず名誉点を獲得します。
名誉点の量は、そのプレイヤーの氏族シートにある戦勝名誉点と同数となります。
捨て札フェイズ
各プレイヤーはここで手札が2枚以上なら、そのうちの1枚を残し、全てを捨てなければなりません。
クエストフェイズ
各プレイヤーは、自分が配置したクエストカードについて、その条件を達成しているかどうか確認します。
成功している場合は、その報酬を得てください。
数値が同数のプレイヤーがいた場合、そのクエストは失敗とみなされます。
達成の成功失敗に関わらず、全てのカードは捨てられます。
ラグナロクフェイズ
時代記録シートの現在の時代にあるラグナロクマーカーをとり、そのエリアに配置します。
そのエリアは以後ゲーム終了まで存在しないものとなります。
配置されていたコマは全てヴァルハラへと送られます。ただしフィヨルドは関係ありません。
破壊マーカーを次のラグナロクマーカーが配置されているエリアに移動させます。
ヴァルハラ解放フェイズ
ヴァルハラの各コマが全て現世に戻ってきます。保有するプレイヤーの予備へと戻してください。
この時、ゲーム盤上のコマを動かすことはできません。
その後全ての報酬マーカーを報酬面を表に戻します。
次に親マーカーを左隣のプレイヤーに移します。
以上でひとつの時代が終了です。
これを3時代繰り返し、最終的な勝利点を計算します。
氏族シートの3つのパラメーターを名誉点に換算します。その後一番多くの名誉点を持っていたプレイヤーの勝利です。
世界観が好きな人にはたまらないゲームだと思います。
バチバチの戦いを繰り広げましょう!